B型肝炎の垂直感染と水平感染について

B型肝炎には様々な感染経路が存在していて、どのように感染したかによって治療方針が異なります。肝炎を引き起こしているのはHBVと呼ばれるB型肝炎ウイルスですが、感染した時期や健康状態によって一時的に症状が出て、その後は完治してしまう一過性の感染と生涯にわたって感染が継続してしまう持続感染に大別されています。

持続感染になりやすいのは母親のお腹の中にいる時期に感染をしてしまった人で、妊娠中の母親がHBVウイルスに感染してしまうことで出生時に母子感染したり、子宮や産道で感染をしてしまうケースがあります。

持続感染を引き起こしやすいこれらのケースは垂直感染と呼ばれていて、B型肝炎に於いての母子感染してしまうので防ぎようがありませんが、妊娠中に検査をして感染者とのセックスなどをしなければ完全に防ぐことができます。

水平感染は血のつながりのないパートナーから伝染するもので一番多いとされているのが性行為による感染です。HBVは人間の体液を介して感染を拡大するために、恋人同士や日常的にセックスをするパートナーとの間で感染します。

予防対策としてはコンドームの使用が呼びかけられていますが、コンドームを使用したとしてもオーラルセックスをすればほとんど意味をなさないので、感染者とは性的な接触をしないのが基本的な対処法になります。

水平感染で世界的に増えているのが麻薬を使用するときの注射器の使い回しやタトゥーを入れるときの針やピアスの穴あけの器具などから感染するケースで、一見すると清潔そうに見えてしまう注射器などによって感染するので実際にはどの時点でHBVが体内に侵入したのか判定するのが難しいとされています。

日本ではピアスの穴あけやタトゥーの器具の安全性に関する注意喚起が行われていますが、個々の事例を全て調べることはできないので、業者が自発的に対策をするように促すしかありません。

また静注用麻薬の乱用はB型肝炎などの知識を持たない若者の間で多く行われているので、注意喚起をしても意に介さないことが多いために世界的に見ると今後も注射針による感染者が増加する傾向にあります。

B型肝炎の治療は現代医療でも非常に難しいために徹底的な予防をすることが大切です。